ITストラテジストの勉強を始めるとき、
「過去問は何年分解けばいい?」
「古い過去問までやる必要はある?」
「科目Aと科目Bで使い方は違う?」
と迷う人も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、まずは直近3~5年分を目安に取り組み、必要に応じて古い年度へ広げるのがおすすめです。
ただし、IPAが「○年分解けばよい」という基準を示しているわけではありません。
重要なのは年数そのものではなく、科目ごとに過去問をどう使うかです。
この記事では、
・過去問は何年分解けばよいか
・IPA公式過去問の入手方法
・科目Aの使い方
・科目B-1の使い方
・科目B-2の使い方
・古い過去問を使うときの注意点
・2026年度CBT試験での活用方法
をまとめて解説します。
※試験制度に関する情報は2026年8月時点のIPA公表情報をもとにしています。
ITストラテジストの勉強方法は?独学の進め方と3か月学習スケジュール
ITストラテジストの過去問は何年分解けばいい?
最初は直近3~5年分程度から始めるのがおすすめです。
これはIPA公式の基準ではなく、本サイトでの学習目安です。
過去問を数年分見ることで、
・どのような問題が出るのか
・自分の苦手科目はどこか
・科目Bではどのような答案が求められるのか
を把握できます。
最初から10年分など大量に解く必要はありません。
まず直近の問題を優先し、演習量が足りない場合や、B-2の論文テーマをもっと確認したい場合に古い年度まで広げていくとよいでしょう。
「何年分解いたか」より「何を身につけたか」が重要
過去問は1回解いて終わりではなく、
・間違えた理由を確認する
・解答例を見る
・採点講評を読む
・もう一度解く
ところまで行うのがおすすめです。
ITストラテジストの過去問はIPA公式サイトで無料公開されている
ITストラテジストの過去問は、IPA公式サイトで無料で確認できます。
過去年度について、
・問題冊子
・解答例
・採点講評
などが公開されています。
IPA「過去問題」
まずは参考書を読む前に、直近年度の問題を一度見てみるのがおすすめです。
実際の問題を見ると、
「科目Aはどれくらい解けそうか」
「B-1の文章量はどの程度か」
「B-2ではどんなテーマが出るのか」
を具体的にイメージできます。
必要な勉強時間については、以下の記事で前提知識別に解説しています。
ITストラテジストの勉強時間は?前提知識別の目安と勉強スケジュール
科目Aは過去問を繰り返して知識を固める
科目Aでは、過去問を使って知識と出題形式に慣れていきます。
基本的には、
過去問を解く
↓
間違えた問題を確認する
↓
関連知識を復習する
↓
もう一度解く
という流れで十分です。
正解を暗記するだけではなく、
「なぜこの選択肢が正しいのか」
「他の選択肢はなぜ違うのか」
まで確認すると、知識が定着しやすくなります。
すでに応用情報技術者試験などの勉強経験がある人は、参考書を最初から読み込むよりも、まず過去問を解いて苦手分野を把握する方法も効率的です。
一方で、科目Aに不安がある人は、過去問で間違えた分野を参考書などで補強するとよいでしょう。
科目B-1は「解答例」と「採点講評」まで確認する
科目B-1では、問題を解くだけでなく、IPAの解答例と採点講評まで確認することが重要です。
おすすめの進め方は、
- 問題を読む
- 自分で答案を書く
- IPAの解答例と比較する
- 採点講評を読む
- 自分の答案で不足していた点を確認する
という流れです。
B-1では、単にIT知識を持っているだけではなく、問題文から必要な情報を読み取って回答する力が求められます。
IPAの採点講評を見ると、受験者が問題文の条件や企業の状況を十分に捉えられていないケースなども解説されています。
IPA「2025年度 ITストラテジスト試験 問題・解答例・採点講評」
過去問を解いたあとに、
「どの文章を根拠にこの回答になるのか」
まで考えてみると、B-1対策として効果的です。
科目B-2は過去問から論文ネタを考える
科目B-2では、過去問の使い方が科目AやB-1とは異なります。
重要なのは、模範解答を覚えることではありません。
過去問を見ながら、
「このテーマなら自分は何を書くか」
を考えます。
例えば、
・どのような経営課題を設定するか
・どんなIT施策を提案するか
・自分はどのような立場で関わったか
・どんな工夫をしたか
・どのような成果が出たか
を整理してみましょう。
最初からすべての過去問について論文全文を書く必要はありません。
まずは問題を見て、論文の骨組みを短時間で作る練習をするのがおすすめです。
複数年度の問題を見ていくと、
「この事例なら複数テーマに応用できそう」
といった自分なりのパターンも見えてきます。
B-2は「全文を書く前の準備」が重要
過去問を見たら、まず
・課題
・施策
・自分の役割
・工夫
・結果
の5点だけ整理してみましょう。
毎回いきなり長文を書くよりも、論文の構成を考える練習を増やしやすくなります。
B-2の論文対策については、次の記事で書き方・構成・ネタの作り方まで詳しく解説する予定です。
古い過去問はどこまで使える?
ITストラテジストには過去の問題が多数ありますが、古い問題をすべて同じ優先度で解く必要はありません。
ITやビジネスを取り巻く環境は変化しており、
・クラウド
・AI
・データ活用
・DX
など、近年重要性が高まっているテーマもあります。
そのため、
直近年度
↓
3~5年程度
↓
必要に応じてさらに古い年度
という順番で進めるのがおすすめです。
ただし、古い問題がすべて使えないわけではありません。
B-1の文章読解や、B-2の論文構成を考える練習などでは、古い問題も演習材料として活用できます。
2026年度はCBT方式になる点にも注意
2026年度のITストラテジスト試験はCBT方式で実施されます。
過去問は従来の試験問題を活用できますが、実際の試験ではパソコンを使って受験することになります。
そのため、問題内容への対策だけでなく、PC上で問題を読み、回答することも意識しておくとよいでしょう。
2026年度のCBT化や試験日程については、以下の記事で詳しく解説しています。
2026年度ITストラテジスト試験はどう変わる?CBT化・試験日程・変更点を解説
過去問と参考書はどう使い分ける?
過去問だけで勉強するのが難しい場合は、参考書と組み合わせます。
おすすめは、
過去問を解く
↓
わからない部分を参考書で確認
↓
もう一度過去問を解く
という流れです。
最初から参考書をすべて読み終えてから過去問に進む必要はありません。
過去問を先に見ることで、
「どの知識が実際に試験で問われるのか」
を意識しながら参考書を読めます。
参考書・問題集の選び方については、以下の記事で詳しく解説しています。
ITストラテジストのおすすめ参考書・問題集|独学なら何冊必要?【2026年版】
過去問を使ったおすすめ勉強手順
過去問を中心に勉強する場合は、次の順番がおすすめです。
STEP1:直近年度の問題を見る
まずは試験形式と難易度を確認します。
STEP2:科目Aを解く
現在の知識レベルと苦手分野を確認します。
STEP3:B-1を実際に解く
解答例と採点講評まで確認します。
STEP4:B-2の論文構成を考える
複数の過去問を使って、論文ネタを整理します。
STEP5:弱点を補強する
必要な部分だけ参考書などで復習します。
STEP6:過去問を解き直す
答えを覚えたかではなく、理由まで説明できるか確認しましょう。
勉強全体の進め方については、以下の記事でも詳しく解説しています。
ITストラテジストの勉強方法は?独学の進め方と3か月学習スケジュール
まとめ|過去問は年数より使い方が重要
ITストラテジストの過去問について、「○年分解けば十分」というIPA公式の基準はありません。
本サイトでは、まず直近3~5年分から取り組み、必要に応じて古い年度へ広げる方法をおすすめします。
そのうえで、
・科目A:知識と出題形式を確認する
・科目B-1:解答例・採点講評まで確認する
・科目B-2:論文ネタと構成を考える
というように、科目ごとに過去問の使い方を変えることが重要です。
まずはIPA公式サイトから直近年度の問題を確認してみましょう。


