2027年度から新設予定の「プロフェッショナルデジタルスキル(システム)試験(仮称)」。
システムの要件定義・設計・開発・運用などに関する専門的な知識・技能が問われる予定ですが、
「今から何を勉強すればいい?」
「まだ過去問がないのに対策できる?」
「どの分野から勉強すればいい?」
と迷っている人もいるでしょう。
2026年9月9日時点では、IPAからシラバス案 Ver.0.2と科目Bのサンプル問題が公開されています。
この記事では、IPAの最新公開情報をもとに、プロフェッショナルデジタルスキル(システム)試験に向けて今からできる勉強方法を解説します。
※新試験制度は現在も検討中です。シラバスや試験内容などは今後変更される可能性があります。
プロフェッショナルデジタルスキル(システム)試験とは?
プロフェッショナルデジタルスキル(システム)試験は、2027年度から開始予定の新しい試験です。
デジタル技術を適用するシステムについて、要件定義・アーキテクチャ設計・開発・運用などを主導するための専門的な知識・技能を評価する試験として設計されています。
2026年9月時点では、
・2027年度夏頃〜秋頃に開始予定
・CBT方式で実施予定
・シラバス案 Ver.0.2が公開済み
・科目Bのサンプル問題が公開済み
という状況です。
試験内容や対象者など、試験そのものについて詳しく知りたい人はこちらの記事で解説しています。
プロフェッショナルデジタルスキル(システム)試験とは?試験内容・難易度・対象者を解説【2027年度新設】
今からできる勉強方法は3ステップ
プロフェッショナルデジタルスキル(システム)試験はまだ実施されていないため、現時点では新試験の過去問や合格実績はありません。
一方、IPAからはシラバス案と科目Bのサンプル問題が公開されています。
そのため、今から対策するなら、
①シラバス案で出題分野を確認する
②科目Bのサンプル問題を確認する
③不足している基礎知識を補う
という順番で進めるのが分かりやすいでしょう。
①シラバス案で出題分野を確認する
まず確認したいのが、IPAのプロフェッショナルデジタルスキル(システム)試験 シラバス案 Ver.0.2です。
IPAでは、シラバスを各試験で必要となる知識・技能の幅と深さを体系的に整理した、学習の指針となる資料としています。
プロフェッショナルデジタルスキル(システム)試験では、システムに関する幅広い専門知識が対象になります。
たとえば、
・コンピュータシステム
・技術要素
・システム開発技術
・ソフトウェア開発管理技術
などです。
すべてを最初から細かく暗記するのではなく、まずシラバス全体を見て、自分の得意分野・苦手分野を把握するところから始めるとよいでしょう。
IPA|新試験制度のシラバス案について
②科目Bのサンプル問題を確認する
次に、IPAが2026年8月31日に公開した科目Bのサンプル問題を確認しましょう。
科目Bでは、専門知識を単純に覚えているだけでなく、システム開発などの具体的な状況で知識を活用する力が重要になります。
まずは実際のサンプル問題を見て、
「どのような文章・資料が提示されるのか」
「どのような判断が求められるのか」
「自分にはどの知識が不足しているのか」
を確認するのがおすすめです。
ただし、IPAはサンプル問題について、新たな出題分野や出題形式のイメージを共有するためのものであり、実際の試験と同様の問題作成・チェックのプロセスを経たものではないと説明しています。
サンプル問題だけから、本番の難易度や出題傾向を断定しないようにしましょう。
IPA|新試験制度のサンプル問題について
③不足している基礎知識を補う
シラバス案とサンプル問題を確認したら、自分に不足している知識を補っていきます。
たとえば、
システム設計が弱い
→ 要件定義、システム方式設計、ソフトウェア要件定義などを学ぶ
ネットワークやデータベースが弱い
→ ネットワーク、データベースなどの技術要素を復習する
システム開発が弱い
→ ソフトウェア開発手法、テスト、保守などを学ぶ
といった形です。
プロフェッショナルデジタルスキル(システム)試験では対象範囲が広いため、最初からすべてを均等に勉強するより、シラバス案とサンプル問題から自分の弱点を見つけて補う方が進めやすいでしょう。
科目Bではどんな力が求められる?
プロフェッショナルデジタルスキル(システム)試験では、システムを構築するための専門知識だけでなく、その知識を使って適切なシステムを実現する力も重要になります。
システムの企画や要件を踏まえて、
・適切なアーキテクチャを検討する
・必要な技術を選択する
・システムの設計・開発を進める
・品質やリスクを考慮する
・運用や保守まで見据える
といった視点が必要になります。
そのため、用語だけを暗記するのではなく、
「なぜこの技術を選ぶのか」
「この状況ではどの方法が適切なのか」
まで考えながら学ぶことが重要です。
既存の知識も無駄にはならない
2027年度から試験制度は大きく変わりますが、システム開発やIT技術そのものがすべて新しくなるわけではありません。
シラバス案を見ると、ネットワーク、データベース、システム開発、ソフトウェア開発管理など、既存の情報処理技術者試験でも扱われてきた分野が含まれています。
そのため、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験などを通じて身につけた基礎知識がある人は、それを土台として活用できます。
一方で、新制度では試験構成や出題方法が変わる予定です。
既存試験の過去問だけに頼るのではなく、新しいシラバス案とサンプル問題を基準に学習内容を確認することが重要です。
プロフェッショナルデジタルスキル試験の3区分の違いについてはこちらで整理しています。
プロフェッショナルデジタルスキル試験とは?3区分の違い・対象者・選び方を比較【2027年度新設】
今から本格的に勉強するべき?
2027年度に受験する予定なら、今から基礎学習を始めても問題ありません。
ただし、現時点で本番を想定した細かな試験対策まで固める必要はないでしょう。
現在公開されているシラバスはまだ「案」であり、試験自体も実施されていません。IPAもシラバス案について、今後変更される可能性があるとしています。
今は、
シラバス案を確認する
↓
サンプル問題を見る
↓
不足している基礎知識を補う
↓
IPAの最新情報を確認する
という流れで進めるのが現実的です。
試験の詳細がさらに明らかになった段階で、本格的な試験対策へ移行するとよいでしょう。
まとめ|システム分野の基礎を固めながら最新情報を確認しよう
プロフェッショナルデジタルスキル(システム)試験は2027年度から開始予定のため、現時点では新試験の過去問を使った対策はできません。
一方、IPAからはすでにシラバス案 Ver.0.2と科目Bのサンプル問題が公開されています。
今から対策するなら、
①シラバス案で出題分野を確認する
②科目Bのサンプル問題で出題イメージをつかむ
③不足している基礎知識を補う
という流れで進めるのがおすすめです。
既存の情報処理技術者試験で身につけた知識も活用しながら、新制度のシラバス案を基準に学習を進めていきましょう。
なお、新試験制度は今後変更される可能性があります。受験前には必ずIPAの最新情報を確認してください。


