2027年度から新設予定の「プロフェッショナルデジタルスキル(マネジメント)試験(仮称)」。
現在の高度試験が再編される新制度の一つですが、
「今から何を勉強すればいい?」
「どんな分野を対策すればいい?」
「まだ試験が始まっていないのに勉強できる?」
と疑問に思う人もいるでしょう。
2026年9月8日時点では、IPAからシラバス案 Ver.0.2と科目Bのサンプル問題が公開されています。
この記事では、IPAが公開している最新情報をもとに、プロフェッショナルデジタルスキル(マネジメント)試験に向けて今からできる勉強方法を解説します。
※新試験制度は現在も検討中です。シラバスや試験内容などは今後変更される可能性があります。
プロフェッショナルデジタルスキル(マネジメント)試験とは?
プロフェッショナルデジタルスキル(マネジメント)試験は、2027年度から開始予定の新しい試験です。
現在の応用情報技術者試験や高度試験が大きく再編され、プロフェッショナルデジタルスキル試験は、
・プロフェッショナルデジタルスキル(マネジメント)試験
・プロフェッショナルデジタルスキル(データ・AI)試験
・プロフェッショナルデジタルスキル(システム)試験
の3区分になる予定です。
このうちプロフェッショナルデジタルスキル(マネジメント)試験では、組織やビジネスの変革、デジタル戦略、プロジェクトやサービスのマネジメントなどに関する知識・技能が問われる予定です。
3つの試験の違いはこちらの記事で整理しています。
プロフェッショナルデジタルスキル試験とは?3区分の違い・対象者・選び方を比較【2027年度新設】
今からできる勉強方法は3ステップ
新しい試験なので、現時点では実際の過去問や合格実績はありません。
そのため、既存資格のように「過去問を何年分解けばよい」といった対策はまだできません。
一方で、IPAはすでにシラバス案と科目Bのサンプル問題を公開しています。
今から始めるなら、次の3ステップで進めるのが分かりやすいでしょう。
①シラバス案で出題分野の全体像を確認する
最初に確認したいのが、IPAのプロフェッショナルデジタルスキル(マネジメント)試験 シラバス案 Ver.0.2です。
シラバス案では、試験で求められる知識・技能が整理されています。
特に科目A-2の専門知識では、
・経営戦略
・システム戦略
・プロジェクトマネジメント
・サービスマネジメント
・システム監査
など、マネジメント領域を中心とした幅広い知識が対象になります。
まずは細かな用語をすべて暗記するより、自分が知っている分野と知らない分野を把握するところから始めるとよいでしょう。
IPA|新試験制度のシラバス案について
②科目Bのサンプル問題を確認する
次に確認したいのが、2026年8月31日に公開された科目Bのサンプル問題です。
IPAによると、サンプル問題は新たな出題分野や出題形式のイメージを共有する目的で公開されています。
そのため、実際の試験問題とまったく同じ難易度・形式になると決まっているわけではありません。
それでも、文章を読んで状況を整理し、知識を使って判断する問題のイメージをつかむうえでは重要な資料です。
まず一度問題を見て、
「何を問われているのか」
「どの知識が足りないのか」
を確認してみましょう。
IPA|新試験制度のサンプル問題について
③不足している基礎知識を補う
シラバス案とサンプル問題を確認したら、自分に不足している分野を補っていきます。
たとえば、
経営・戦略分野が弱い
→ 経営戦略、事業戦略、デジタル戦略などを学ぶ
プロジェクトマネジメントが弱い
→ プロジェクト計画、進捗・リスク・品質などの管理を学ぶ
サービスマネジメントが弱い
→ サービスレベルや事業関係、供給者などの管理を学ぶ
といった形です。
プロフェッショナルデジタルスキル(マネジメント)試験では、単純な用語暗記だけではなく、知識を実際のビジネスやマネジメントの場面でどう使うかも意識して学ぶことが重要になりそうです。
科目Bではどんな力が求められる?
IPAが公表している出題範囲では、科目Bで問われる技能として、
・組織及びビジネスの変革・デジタル戦略
・サービスマネジメント
・プロジェクトマネジメント
・システム監査
などが示されています。
たとえば組織やビジネスの変革では、外部・内部環境やステークホルダーのニーズを分析し、経営戦略と整合したビジネスモデルやビジネスプロセスを考える力などが想定されています。
つまり、知識を覚えるだけではなく、与えられた状況を整理して適切な対応を考えることが重要になります。
IPA|情報処理技術者試験及び情報処理安全確保支援士試験の見直しの検討状況について
今から本格的に勉強するべき?
2027年度の受験を考えているなら、今からシラバス案やサンプル問題を確認しておく意味はあります。
ただし、現時点で細かな試験対策まで固めてしまう必要はないでしょう。
プロフェッショナルデジタルスキル(マネジメント)試験はまだ実施されておらず、公開されているシラバスも「案」です。
そのため、今は、
シラバス案を確認する
↓
サンプル問題を見る
↓
不足している基礎知識を補う
↓
IPAの最新情報を確認する
という進め方が現実的です。
試験の詳細がさらに明らかになった段階で、本格的な試験対策へ移行するとよいでしょう。
なお、2027年度からどのIT資格を選ぶか迷っている人はこちらも参考にしてください。
まとめ|まずはIPAのシラバス案とサンプル問題から始めよう
プロフェッショナルデジタルスキル(マネジメント)試験は2027年度から開始予定のため、現時点では過去問を使った従来型の対策はできません。
一方、IPAからはすでにシラバス案 Ver.0.2と科目Bのサンプル問題が公開されています。
今から対策するなら、
①シラバス案で出題分野を確認する
②科目Bのサンプル問題で問題のイメージをつかむ
③不足している基礎知識を補う
という順番で進めるのがおすすめです。
ただし、新試験制度の内容は今後変更される可能性があります。
2027年度の受験に向けて、基礎知識を身につけながらIPAの最新情報も定期的に確認していきましょう。


