データマネジメント試験の出題範囲は?シラバス案から対策分野を整理

データマネジメント試験の出題範囲をデータマネジメント・データ分析・AI利活用など6分野で整理したイメージ IT資格

2027年度から新設予定の「データマネジメント試験(仮称)」。

新しい試験なので、

「どんな問題が出る?」
「データベースやAIも勉強する必要がある?」
「どの分野を重点的に対策すればいい?」

と気になっている人も多いでしょう。

IPAは2026年8月31日、データマネジメント試験 シラバス案 Ver.0.1を公開しました。

シラバス案を見ると、データの管理だけでなく、データ分析・AI利活用・セキュリティ・倫理など、幅広い分野が対象になっています。

この記事では、2026年9月8日時点のIPA公式情報をもとに、データマネジメント試験の出題範囲を分かりやすく整理します。

※公開されているシラバスは現時点では「案」です。今後変更される可能性があります。

データマネジメント試験は科目Aと科目Bに分かれる

データマネジメント試験は、科目Aと科目Bで構成される予定です。

IPAが2026年3月31日に公表した検討状況では、

・試験時間:科目A・科目Bを合わせて120分
・科目A:48問
・科目B:12問

とされています。

簡単に整理すると、

科目A:必要な知識を問う
科目B:知識を使って実務的に判断・対応する技能を問う

という違いがあります。

IPA|情報処理技術者試験及び情報処理安全確保支援士試験の見直しの検討状況について

科目Aで重点的に出題される分野

シラバス案では、科目Aの「重点分野」として大きく3つの領域が示されています。

①データマネジメント

試験名にもなっている中心分野です。

主な内容として、

・データマネジメントの目的と考え方
・データライフサイクル
・データガバナンス
・データ品質管理
・メタデータ管理

などが挙げられています。

たとえば、データ品質では「正確性」「完全性」「一貫性」などの考え方や、欠損値・重複・表記ゆれなどを修正するデータクレンジングについても含まれています。

まず優先して押さえたい領域と考えてよいでしょう。

②データ分析・データ利活用

データを管理するだけでなく、実際にデータを活用するための知識も対象です。

シラバス案には、

・データレイクやデータウェアハウスなどのデータ基盤
・BIツール
・構造化データ・非構造化データ
・データの加工・分析
・確率や標準偏差、回帰分析、相関分析などの統計
・図表やグラフによる可視化
・業務分析

などが含まれています。

そのため、「データ管理だけ勉強すればいい試験」ではない点には注意が必要です。

③AI利活用

AIに関する知識も重点分野です。

シラバス案では、

・AI利活用の原則や指針
・識別AIの利活用
・生成AIの利活用
・AIエージェントの利活用

などが挙げられています。

生成AIでは、RAGやプロンプトエンジニアリングなども用語例に含まれています。

データマネジメント試験が、AI時代のデータ活用まで意識した試験であることが分かります。

科目Aではセキュリティや法務も出題範囲

重点分野以外にも、シラバス案では「その他の分野」が設定されています。

主なものは、

・データベース
・情報セキュリティマネジメント
・リスクマネジメント
・情報倫理・AI倫理
・知的財産権
・個人情報保護法などのプライバシー関連法規

です。

特にデータを扱う以上、アクセス権や個人情報、AI利用時の倫理なども無視できません。

一方で、シラバス上ではデータマネジメント、データ分析・データ利活用、AI利活用が「重点分野」として明確に区別されています。

まずは重点分野を中心に理解し、その後にその他の分野を補うと全体像を整理しやすいでしょう。

IPA|新試験制度のシラバス案について

科目Bでは実務でのデータ活用が問われる

科目Bは、単純に用語を覚えるだけではなく、実際の業務でデータをどう扱うかという技能が中心になります。

IPAが公表している出題範囲では、大きく次の4分野が示されています。

・データの適切な取扱い
・データ活用による意思決定、検証と改善
・データ活用の組織文化の醸成
・データマネジメントの成熟度向上 

たとえば「データの適切な取扱い」では、

・データの定義や内容を確認する
・複数データの関係や整合性を確認する
・アクセス権や機密レベルを踏まえて扱う
・データ品質の問題を発見して対応する

といった技能が想定されています。

そのため科目Bでは、知識を覚えるだけでなく、「この状況ならデータをどう扱うべきか」を考えることが重要になりそうです。

どの分野から対策すればいい?

現時点で出題割合や実際の難易度の詳細まで確定しているわけではないため、「この順番なら合格できる」とは断定できません。

ただし、IPAが「重点分野」として示している内容から考えると、まずは、

①データマネジメント
②データ分析・データ利活用
③AI利活用

の3領域から全体像をつかむのが分かりやすいでしょう。

その後、

④データベース
⑤セキュリティ
⑥倫理・法務

まで広げていく形です。

また、IPAからはすでに科目A・科目Bのサンプル問題も公開されています。

出題範囲を確認したら、実際の問題形式も見ておきましょう。

IPA|新試験制度のサンプル問題について

具体的な勉強の進め方はこちらの記事で整理しています。

データマネジメント試験の勉強方法|2027年度に向けて今からできる対策を解説

まとめ|データ管理だけでなく分析・AIまで押さえよう

データマネジメント試験の出題範囲は、名前から想像するより幅広くなっています。

特に科目Aでは、

・データマネジメント
・データ分析・データ利活用
・AI利活用

が重点分野です。

さらにデータベース、セキュリティ、倫理・法務なども出題範囲に含まれています。

科目Bでは、これらの知識をもとに、実際の業務でデータを適切に扱い、意思決定や改善につなげる技能が問われます。

これから対策を始めるなら、まずはIPAのシラバス案で全体像を確認し、サンプル問題とあわせて出題イメージをつかんでおきましょう。

なお、現在公開されているのはシラバス「案」です。今後更新される可能性があるため、受験前には必ずIPAの最新情報を確認してください。

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