2027年度から、新しい情報処理技術者試験の一つとして、
「データマネジメント試験(仮称)」
が新設される予定です。
「どんな試験なの?」
「難易度はどのくらい?」
「ITパスポート試験やデータベーススペシャリスト試験とは何が違う?」
と気になっている人も多いのではないでしょうか。
データマネジメント試験(仮称)は、データ・AIを効果的・効率的に利活用するために必要な、データマネジメントの基本的な知識・技能を評価する試験です。
2026年8月時点では、
・2027年度夏頃〜秋頃に開始予定
・CBT方式で実施予定
・試験時間は科目A・Bを合わせて120分
・科目Aは48問
・科目Bは12問
・サンプル問題は公開済み
・シラバス案は準備中
という状況です。
この記事では、データマネジメント試験(仮称)の試験内容・難易度・他資格との違い・向いている人を、IPAの公表情報をもとに解説します。
※本記事は2026年8月時点のIPA公表情報をもとにしています。新試験制度には検討中の内容が含まれ、今後変更される可能性があります。
データマネジメント試験(仮称)とは?
データマネジメント試験(仮称)は、2027年度から新設予定の情報処理技術者試験です。
IPAはこの試験を、データ・AIを効果的・効率的に利活用するためのデータマネジメントの基本的な知識・技能を評価する試験としています。
IPA「情報処理技術者試験及び情報処理安全確保支援士試験の見直しの検討状況について」
企業がデータやAIを活用するには、分析技術だけでなく、
・データを正しく管理する
・品質を保つ
・必要な人が使える状態にする
・安全に取り扱う
といった土台が必要です。
データマネジメント試験(仮称)は、こうしたデータ活用の基盤となる考え方を学ぶ試験と捉えると分かりやすいでしょう。
データ分析よりも、その土台を学ぶ試験
AIやデータ分析を活用する前提として必要な、データの整備・管理に関する基礎力を評価する新資格です。
なぜデータマネジメント試験(仮称)が新設される?
背景には、企業でのAI・データ活用の拡大があります。
元になるデータが不正確だったり、部署ごとに管理方法が違ったりすると、どれだけ高度なAIや分析ツールを導入しても十分に活用できません。
そのため新制度では、データ・AI活用の前提となるデータ管理スキルそのものを独立して評価する試験として、データマネジメント試験(仮称)が設けられる予定です。
IPAはこの試験について、主にビジネス部門を想定し、ITパスポート試験の次のステップとして位置づけています。
試験時間・出題数・CBT方式
2026年8月時点で公表されている予定では、
試験時間:科目A・Bを合わせて120分
科目A:48問
科目B:12問
です。
また、新制度ではすべての試験区分をCBT方式で実施する予定なので、データマネジメント試験(仮称)もパソコンを使って受験する形になります。
IPA「試験制度の見直しについて」
どんな問題が出る?
2026年8月時点では、正式なシラバス案はまだ準備中です。
一方で、科目A・科目Bのサンプル問題はすでに公開されています。
IPA「新試験制度のサンプル問題について」
サンプル問題は、新しい出題分野や形式のイメージを示すためのものです。
そのため、現時点ではサンプル問題から試験の雰囲気を確認し、正式シラバスの公表を待つのが現実的です。
データマネジメント試験(仮称)の難易度は?
現時点では、正確な難易度はまだ分かりません。
新設試験なので、
・受験者数
・合格者数
・合格率
・実際の問題難易度
といった実績がまだないためです。
ただしIPAは、データマネジメント試験(仮称)をITパスポート試験の次のステップとして位置づけています。
そのため、現段階では、
ITパスポート試験で基礎的なIT・デジタル知識を身につけた人が、次にデータ管理を学ぶための試験
というイメージが分かりやすいでしょう。
難易度はまだ断定できない
合格率などの実績はありません。今は、難易度予想よりもサンプル問題と今後のシラバスを確認する方が重要です。
ITパスポート・データベーススペシャリスト・データ・AI試験との違い
似た名前や関連資格が多いので、ここを整理しておきます。
ITパスポート試験との違い
ITパスポート試験は、IT・デジタルに関する基礎知識を幅広く評価する試験です。
一方、データマネジメント試験(仮称)は、データ管理に一段深く焦点を当てた試験です。
IPAも、データマネジメント試験(仮称)をITパスポート試験の次のステップとして位置づけています。
データベーススペシャリスト試験との違い
データベーススペシャリスト試験は、データベースの企画・要件定義・開発・運用など、高度な専門スキルを評価する試験です。
一方、データマネジメント試験(仮称)は、幅広いビジネスパーソンを対象に、データ活用の土台となる管理スキルを評価する試験です。
そのため、データベーススペシャリスト試験の単純な後継資格ではありません。
プロフェッショナルデジタルスキル(データ・AI)試験(仮称)との違い
2027年度には、
「プロフェッショナルデジタルスキル(データ・AI)試験(仮称)」
も新設される予定です。
データマネジメント試験(仮称)がデータ管理の基本を評価するのに対し、プロフェッショナルデジタルスキル(データ・AI)試験(仮称)は、より専門的なデータ・AIスキルを評価する試験として位置づけられています。
新制度全体については、以下の記事で解説しています。
2027年度の情報処理技術者試験はどう変わる?新制度8区分と変更点を解説
データマネジメント試験(仮称)はどんな人に向いている?
特に向いていそうなのは、
・仕事でデータを扱う人
・DXやデータ活用に関わる人
・AI活用に必要なデータの基礎を学びたい人
・ITパスポート試験の次に何を学ぶか迷っている人
・エンジニアではないがデータについて理解したい人
などです。
データは営業・マーケティング・企画・経営管理など、多くの仕事で利用されます。
そのため、データマネジメント試験(仮称)は、IT部門だけでなくビジネス部門にも比較的広く活用できる資格になる可能性があります。
いつから受験できる?
IPAは、データマネジメント試験(仮称)を2027年度夏頃〜秋頃に開始予定としています。
ただし、2026年8月時点では、
・具体的な申込開始日
・試験実施期間
・受験手数料
・合格発表時期
などはまだ公表されていません。
受験を考えている人は、今後のIPA公式発表を確認しましょう。
今から勉強するなら何をすればいい?
正式シラバスがまだ公表されていないため、新試験専用の本格的な対策を始めるにはまだ少し早いと考えます。
現時点では、
IPAのサンプル問題を確認する
↓
データ関連の基礎知識を身につける
↓
正式シラバスの公表を待つ
という進め方が現実的です。
例えば、
・データ品質
・データ管理
・データガバナンス
・情報セキュリティ
・データ活用
などの基本を学んでおけば、今後の対策にもつなげやすいでしょう。
まとめ|データマネジメント試験(仮称)はITパスポートの次の選択肢
データマネジメント試験(仮称)は、2027年度から新設予定の情報処理技術者試験です。
データ・AIを活用するための前提となる、データマネジメントの基本的な知識・技能を評価します。
2026年8月時点では、
・2027年度夏頃〜秋頃に開始予定
・CBT方式
・試験時間120分
・科目A48問
・科目B12問
・サンプル問題は公開済み
・シラバス案は準備中
という状況です。
また、IPAはデータマネジメント試験(仮称)をITパスポート試験の次のステップとして位置づけています。
新設前なので合格率や正確な難易度はまだ分かりません。
今から受験を考える場合は、まずIPAのサンプル問題を確認し、正式シラバスの公表を待ちながらデータに関する基礎知識を学んでおくとよいでしょう。


