2027年度から、情報処理安全確保支援士試験は新しい試験制度へ移行する予定です。
試験自体は2027年度以降も継続される予定ですが、新制度に合わせてシラバスや出題範囲などが見直されます。
そのため、
「2027年度に受けるなら何を勉強すればいい?」
「今の参考書や過去問題は使える?」
「新制度になるまで勉強を待った方がいい?」
と迷っている人もいるでしょう。
2026年9月11日時点では、IPAから新制度向けのシラバス案 Ver.0.1と科目Bサンプル問題が公開されています。
この記事では、IPAの最新公開情報をもとに、2027年度の情報処理安全確保支援士試験に向けて今からできる勉強方法を解説します。
※新試験制度は現在も検討中です。シラバスや試験内容などは今後変更される可能性があります。
2027年度の情報処理安全確保支援士試験はどうなる?
情報処理安全確保支援士試験は、2027年度の新試験制度でも独立した試験として継続される予定です。
一方、新制度への移行に合わせて試験内容などが見直されます。
2026年9月11日時点では、
・新制度向けシラバス案 Ver.0.1が公開済み
・科目Bサンプル問題が公開済み
・2027年度夏頃〜秋頃に開始予定
・CBT方式で実施予定
という状況です。
2027年度からの変更点については、こちらの記事で詳しく整理しています。
情報処理安全確保支援士試験は2027年度どう変わる?新制度の変更点を解説
IPA|試験制度の見直しについて
今からできる勉強方法は3ステップ
2027年度の試験はまだ実施されていないため、新制度の過去問題や合格実績はありません。
一方、IPAからは新制度向けのシラバス案と科目Bサンプル問題が公開されています。
そのため、今から対策するなら、
①新しいシラバス案を確認する
②科目Bサンプル問題で出題イメージをつかむ
③既存の教材や過去問題で基礎を固める
という順番で進めるのが分かりやすいでしょう。
①新しいシラバス案を確認する
最初に確認したいのが、IPAが2026年8月31日に公開した情報処理安全確保支援士試験 シラバス案 Ver.0.1です。
シラバスは、試験で必要となる知識・技能の幅と深さを体系的に整理した資料です。
2027年度の受験を考えているなら、現在の試験だけを基準にするのではなく、新制度のシラバス案で学習範囲を確認しておきましょう。
ただし、現在公開されているものはあくまで「案」です。
IPAも、公表時点の検討状況に基づくものであり、今後変更する可能性があるとしています。
そのため、細かい項目をすべて暗記し始めるより、まずは新制度で求められる知識の全体像を把握するのがおすすめです。
IPA|新試験制度のシラバス案について
②科目Bサンプル問題を確認する
次に、IPAが公開している情報処理安全確保支援士試験の科目Bサンプル問題を確認しましょう。
科目Bでは、情報セキュリティに関する知識を覚えるだけではなく、具体的な状況を読み取り、必要な対策や判断を考える力が重要になります。
まずはサンプル問題を見て、
「どの程度の文章を読むのか」
「どのような情報から判断するのか」
「自分にはどの知識が不足しているのか」
を確認するとよいでしょう。
ただし、IPAはサンプル問題について、新しい出題分野や出題形式のイメージを共有するために作成したものと説明しています。
実際の試験と同じ問題作成・チェックのプロセスを経たものではないため、サンプル問題だけから本番の難易度を判断するのは避けましょう。
IPA|新試験制度のサンプル問題について
③既存の教材や過去問題で基礎を固める
新制度になるからといって、現在の情報処理安全確保支援士試験で扱われている知識がすべて使えなくなるわけではありません。
情報セキュリティを学ぶうえでは、
・ネットワークセキュリティ
・暗号・認証
・脆弱性と攻撃手法
・インシデント対応
・セキュリティマネジメント
・関連する法制度やガイドライン
など、幅広い基礎知識が必要になります。
そのため、新制度の詳細が完全に固まるまで勉強を止めるのではなく、現在の教材や過去問題を使って情報セキュリティの基礎を固めておくのは有効です。
そのうえで、新制度のシラバス案と照らし合わせながら不足している分野を補っていくとよいでしょう。
現在の過去問題は2027年度対策にも使える?
現在の情報処理安全確保支援士試験の過去問題も、情報セキュリティの知識や考え方を身につける教材として活用できます。
特に、
・知識の理解度を確認する
・長文から必要な情報を読み取る
・セキュリティ上の問題点を考える
・適切な対策を説明する
といった練習には役立つでしょう。
ただし、2027年度からは新しい試験制度へ移行します。
そのため、
「過去問題をそのまま本番対策として繰り返せば十分」
とは考えない方がよいでしょう。
既存の過去問題は基礎学習に活用しつつ、最終的な対策は新制度のシラバスやIPAが今後公開する情報を基準に調整するのがおすすめです。
今から参考書を買っても大丈夫?
2027年度に受験する場合でも、情報セキュリティの基礎を学ぶ目的で現在の参考書を利用することはできます。
ただし、新制度対応版ではない参考書を購入する場合は、試験形式や出題範囲が2027年度の新制度と完全には一致しない可能性がある点には注意が必要です。
今から勉強を始めるなら、
現在の参考書 → 基礎知識を身につけるために使う
新制度のシラバス案 → 学習範囲を確認する
新制度のサンプル問題 → 出題イメージを確認する
というように役割を分けると使いやすいでしょう。
2027年度対応の教材が充実してきた段階で、必要に応じて本番向けの教材へ切り替える方法もあります。
科目B対策は早めに始めよう
情報処理安全確保支援士試験では、知識を覚えるだけでなく、具体的な状況に応じて情報セキュリティ上の問題を分析する力が重要です。
そのため、基礎知識をある程度身につけたら、文章形式の問題にも触れておくとよいでしょう。
問題を解くときは、単に正解を覚えるのではなく、
「何が問題なのか」
「なぜその対策が必要なのか」
「どの情報を根拠に判断するのか」
まで考えることが大切です。
2027年度の新制度に向けては、既存の過去問題で考え方を練習しながら、新しい科目Bサンプル問題も確認しておくとよいでしょう。
今から本格的な試験対策を始めるべき?
2027年度に受験する予定なら、情報セキュリティの基礎学習は今から始めて問題ありません。
一方で、新制度向けの細かな試験テクニックまで今の段階で固める必要はないでしょう。
現在公開されているシラバスはまだ「案」であり、新制度の試験もまだ実施されていません。
今は、
シラバス案を確認する
↓
科目Bサンプル問題を見る
↓
既存教材で基礎を固める
↓
過去問題で考え方を練習する
↓
IPAの最新情報を確認する
という流れで進めるのが現実的です。
新制度の詳細や対応教材が揃ってきた段階で、本番向けの対策へ移行するとよいでしょう。
まとめ|基礎を固めながら新制度の情報を確認しよう
2027年度の情報処理安全確保支援士試験に向けて、今から勉強を始めることはできます。
2026年9月11日時点では、IPAから新制度向けシラバス案 Ver.0.1と科目Bサンプル問題が公開されています。
今から対策するなら、
①新制度のシラバス案を確認する
②科目Bサンプル問題で出題イメージをつかむ
③既存の教材や過去問題で基礎を固める
という流れで進めるとよいでしょう。
新制度になるからといって、情報セキュリティの基礎知識が不要になるわけではありません。
現在の教材も活用しながら基礎を固め、新制度の詳細が明らかになるたびに学習内容を調整していくのがおすすめです。
なお、新試験制度の内容は今後変更される可能性があります。受験前には必ずIPAの最新情報を確認してください。


